北欧デンマークモダン家具デザインの父とは
コーア・クリント
コーア・クリントは、北欧デンマークモダン家具デザインの父と言われています。後の北欧の名作家具や北欧インテリアをつくったデザイナーたちに大きな影響を与えた人物としても有名な人です。1888(明治21)年12月15日にコペンハーゲンに隣接するフレデリクスベア地区で生まれた。
家具デザイナーへ進む
若い頃は、絵画を学んでいましたが15歳になると父親の下で建築を学び始める。その後、カール・ピターセンの建築事務所でアシスタントとして働いていくうちに、建築だけでなくその中にしつらえる家具のデザインに惹かれていきます。26歳の1914年には、ファーボー美術館の展示室用のファーボーチェアをデザインしました。
代表作は
この椅子はファーボー美術館の展示室で来館する方を迎えてくれます。1997年には、デンマークの郵便会社ポストダンマークから発行された切手シリーズの図柄にもなりました。コーア・クリントが手掛けた椅子の代表作として親しまれています。
1924年の36歳でデンマーク王立芸術アカデミー家具科講師、1933年キャビネットメーカーズギルド展で、サファリチェア、デッキチェアを発表し、1936年にシェーカーチェアをリ・デザインしたチャーチチェアをつくった。
LE KLINTが誕生
1943年兄のターエ・クリントがレ・クリント(LE KLINT)を設立、コーア・クリントがレ・クリント(LE KLINT)の会社ロゴをデザイン。1944年からはデンマーク王立芸術アカデミー家具科教授として活躍。同年56歳の時にペンダントライト(Model101)、翌年1945年にペンダントライト(Model306)をレ・クリントから発表した。
北欧インテリアへの貢献
オーレ・ヴァンシャー、ボーエ・モーエンセンをはじめとする後進の育成に努めました。
デンマークモダン家具の父と称されるコーア・クリントが監修を担いFDBモブラーを設立して椅子の研究とそれに伴うリデザインを推奨し、デザイナーと家具職人による協働作業を取り入れ、デンマーク黄金時代創生に貢献した人物です。
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